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チャットモンチー「告白」 [CHECK!]


告白

告白

  • アーティスト: チャットモンチー
  • 出版社/メーカー: KRE(SME)(M)
  • 発売日: 2009/03/04
  • メディア: CD


チャットモンチーのニューアルバム。3枚目の今回は、いつも通りのいしわたり淳治プロデュースの他、亀田誠治そしてセルフプロデュースの楽曲を含めた全13曲。

聴く前に入っていた情報は、上記のプロデューサーの件を含め、阿波踊りのリズムを取り入れた、だとか橋本以外のメンバーがリードを取る曲がある、などで、一体どんな仕上がりになっているのかとやや不安だったが、聞いてみると、確かに新しい試みを感じつつも、やっぱりチャットモンチーらしい、セカンドアルバムから正常進化を遂げたアルバムになったといえるだろう。

1曲目「8cmのピンヒール」はいしわたり淳治のプロデュースで、オープニングにふさわしい高揚感溢れる1曲となっているが、歌詞は前作、前々作にあった故郷への郷愁から離れて、恋愛をテーマとした若干エグさすら感じる曲になっている。こういう曲を1曲目に据えた点で、彼女達の新しい場所へ向かっていることのメッセージを感じることができる。

阿波踊りのリズムを取り入れた、という曲は7曲目の「ハイビスカスは冬に咲く」。曲調はラテンなので、阿波踊りというより沖縄な感じ。からっとして明るい曲になっている。またセルフプロデュースしたのは「あいまいな感情」、「Last Love Letter」の2曲だが、どちらもベースから始まっていて、力強さやざらっとした感触をもっと出していこうとしているような感じ。セルフプロデュースについては今後も増えていくだろう。

全体的な印象は、前作が3ピースで演奏できる作品とすれば、今回は3人でできることを集めた作品ということになろうか。いろいろと手を広げて、それはまだきちんと完成されていないものもあるだろうけれど、これだけの楽曲群を見せつけられたら、いやおうなしに次回作で3人がどんな作品を展開して、ここで張った伏線を回収してくるのか期待してしまう。
その為にはあるメディアでのインタビューで、メンバーが演奏スキルを課題としていたように、個々でどのくらい1曲1曲の作品の底上げができるのか、が重要なポイントとなってくるだろう。

http://www.chatmonchy.com/
アルバム発売を受けて、4月からは初のホールツアー、引き続き5月はライブハウスツアーを敢行。実はチャットのライブはあまり乗らないで突っ立ってることも多いのだが、ホールとライブハウスでどのように変えてくるのか、両方行くつもりにしているので、その辺りをじっくり感じてみたいと思う。
なお、4月1日は3年ぶりに新宿ロフトで「新宿で半熟」イベントを開催。そもそもここからスタートして、翌年にはAX、次の年には武道館と来たわけで、それを思うと、非常に感慨深い・・・。

追記:下記コメントでご指摘頂いているように、阿波踊りのリズムを取り入れた楽曲は「LOVE IS SOUP」なんだそうです。誤解を招きましたこと、お詫びいたします。
ちなみに「LOVE IS SOUP」も沖縄のリズムと指摘のある「ハイビスカス~」のビートも「タッカ、タッカ」と刻むシャッフルビートな気がするんだけど、いずれにしろ阿波踊りのリズムに関しては勉強不足で、正直この辺りの違いが(雰囲気を除けば)あまりよく分かりません。「LOVE IS SOUP」に関しては、歌詞のイメージやコーラスを含むアレンジで阿波踊りにあるような祭囃子というある種の土着的な匂いを消している所が上手いと思います。



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コメント 1

abc

阿波踊りのリズムを取り入れたのは
LOVE is SOUPですよ。

「ハイビスカス」は違います。
書かれているとおり沖縄のリズムです。

by abc (2009-04-01 22:05) 

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