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倉橋ヨエコ 「感謝的 解体ヨエコツアー」@東京キネマ倶楽部 [LIVE!LIVE!]

7月19日(土)、東京キネマ倶楽部、倉橋ヨエコ「感謝的 解体ヨエコ ツアー」へ行く。泣いても笑っても、この先倉橋ヨエコのライブを見ることはもうないのだ。
前回、前々回と座り席だったが、今回はなるべく多くの人を入れるため、ということでレイアウトはオールスタンディング。だが、チケットは二日間ともにソールドアウト、フロアは廃業を惜しむファンで埋めつくされた。

ライブは15分オシでスタート(物販にできた行列が解消されるのを待ってようだ)。登場したヨエコはなんとウエディングドレスに廃業しますと書かれた黒いたすきをつけて登場。
1曲目はピアノ弾き語りで「白い旗」そして最新にしてラストアルバム「解体ピアノ」からバンド演奏で、「鳴らないピアノ」という流れだった。

ラストツアーということで、今回は曲の多さもさることながら、MCコーナーがたくさん用意されていた。今回の衣装のことやPVの話(オカルティ(オカルトチックなという意味)というキーワードがやたら使われていた)等も印象に残ったが、やはり8年間の活動やこの曲がどういう風にできたか等を振り返って話すことが多く、思わず目頭が熱くなる場面もあった。
自分のことばかりを歌詞に書いていたにも関わらず、それを結果的に多くの人に聞いてもらう機会を得られたことと、そうした音楽がたくさんの人の手を経て、我々に届くこと、音楽は一人で作るものではないのだと学んだこと等を感謝の気持ちと共に話していたのが印象的だった。

その気持ちをより具体的に反映させたかったのだろう、今回は支えてきたメンバーと共に演奏するということで、バンド形式での演奏が多め。弾き語りはオープニング、ラストとファーストアンコールの時だけだった。

選曲としてはライブの定番曲のほか過去のアルバムからもバランスよく選曲した格好で、アンコールを含むと全24曲。
僕が倉橋を知るきっかけとなったアルバム「婦人用」からはライブ定番曲である「盗られ系」、そしてこのアルバムでもっともインパクトのある、反省文!反省文!と連呼する「夜な夜な夜な」を演奏してくれたのが嬉しかった。
「あいあい」ではサビのあい!で観客も合いの手が入ったり、ノリのいい曲では手拍子がかかったりもしたが、時すでに遅し、もっと前からそういうことしとけばよかったよ、とちょっぴり後悔した。

プログラムの24曲の他、東京キネマ倶楽部がCMを打つ際には是非使ってください、といって即興気味に弾いた「東京キネマ倶楽部のテーマ」や、アンコールの最初に会場に子供がいる、と言って演奏した「お弁当のうた」のメジャーコード編と大人向けのマイナーコード編もサービス精神旺盛といった感じ。ラストということで自由におしゃべりをし、自由に演奏をしている感じだったが、それが余計にせつなかったりもした。

バンドメンバーが先にはけた後、始めて他人のことを思って書いた曲ですと話し「輪舞曲」を演奏し本編は終了。

最初のアンコールではアルバム未収録曲を含む、今までの曲をいくつかピックアップしてつないだメドレーと、渋谷でコンタクト会社に勤めていた時に見える銀座線と故郷の鉄道の風景を重ね合わせて作ったというデビューアルバム「礼」に収録された「帰りたい家」、そしてベストアルバムに収録される予定の最後の新曲「ジュエリー」を演奏。

2回目のアンコールでは再びバンドを呼び、そして待ってましたとばかりにゲストボーカルとして古城康行も登場。「依存症~レッツゴーハイヒール~」と「東京」を一緒に歌った。
そしていよいよ本当の意味でのラストソングは「楯」。バンドと舞台に残った古城のギターがプラスされた形での演奏、ややあっさりとした感の残る終演だったが、今となっては潔くかえってよかったのかもしれないと思う。

去り際に「また、どこかで、いや、あの世でお会いしましょう!」と言い残して、彼女はステージを降りた。


7/19セットリスト

1.白い旗
2.鳴らないピアノ
3.感謝的生活
4.卵とじ
5.あいあい
6.盗られ系
7.過保護
8.涙で雪は穴だらけ
9.マネキン人間
10.友達のうた
11.損と嘘
12.夜な夜な夜な
13.今日も雨
14.流星
15.夏
16.人間辞めても
17.はないちもんめ
18.輪舞曲

アンコール
19.メドレー(自転車・ラジオ・レモンケーキ・ラブレター・森へ行く・梅雨色小唄)
20.帰りたい家
21.ジュエリー

アンコール2
22.依存症~レッツゴー!ハイヒール~
23.東京
24.楯

バンドメンバーは、ギター、根上誠二・ドラムス、一之瀬久・ベース時光真一郎。
長年一緒にやってきたメンバーだけあって、息はぴったり。今回はさすがにいつもに比べてもパワフルな演奏だった。



解体ピアノ

解体ピアノ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/06/04
  • メディア: CD



http://www.kurahashiyoeko.com/ オフィシャルサイトも7月いっぱいで解体。http://www.audio-grafico.comに一部のコンテンツは移行するそうです。
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