木村カエラ「5years」 [CHECK!]
今日(28日)これから木村カエラのアリーナツアーへ行ってきます。
昨年夏にGO!5!KAELANDというデビュー5周年を記念した集大成的なライブイベントがあり、僕も参加してきたのだが、今回のツアーも、ベストアルバム「5years」リリースを受けたものとして、こちらもまた集大成的な意味合いのライブとなるに違いない。
現時点では、2ちゃんねる等で初日のセットリストをのぞいていないので、具体的にどんな感じになっているのかは分からない(あえて見てない)が、前哨戦として、アルバム「5years」について少し書いておきたい。
「5years」は、基本的にはシングルとしてリリースされた曲を新しいものから順番に並べたベストアルバムだ。当たり前だが、彼女の5年間の活動の軌跡をざっくり追うことができるようになっている。初回盤はDISC2枚組で、もう1枚には未発表の楽曲が収められた。現在ちびまる子ちゃんでも流れている「踊るポンポコリン」のカエラバージョン等も収録されている。
僕が初めて木村カエラを知った、そしてファンになった曲は、セカンドシングルの「happiness!!!」だった。5年分をずらっと並べられてしまうと、初期の頃はさすがに声が薄っぺらかったりもするのだが、当時聞いた時には、シャッフルリズムのロックめいたサウンドの小気味よさに加えて、80年代の女子ロックボーカルの王道的な本格テイストの声色(特にサビの英語で少しロールしたりする所とかは超本格派!)が新鮮で衝撃的だったのをよく覚えている。
世に彼女の名前を知らしめることになったのが「リルラリルハ」。太いギターのリフに負けない彼女のストレートなボーカルが既にこの曲がリリースされる頃には確立していた。
「You」は個人的にもすごく好きな曲でもあるのだが、アスパラガスの渡邊忍とシングルとしては最初に組んだ曲で、このアルバムの中の唯一の新曲「You bet!!」も彼の楽曲だということからしても、このサウンドがアーティスト木村カエラの骨格をなす唯一変わらない音と言っていいのだろう。ハードな楽曲ながらアコースティックギターのチャキチャキしたサウンドがクールだ。
また一方で今後の路線をはっきり決めかねていたファーストアルバムを除けば、一環して取り組んでいるのがエレクトロ(あるいはテクノと言ってもいいのかもしれないが)的なサウンドの路線。セカンドアルバム「Circle」の表題曲である「Circle」で、へぇ、こういう曲もやるんだ、という感じだったのだが、この路線は電気グルーヴ・石野卓球とのコラボレーションシングル「Jasper」として結実し、そしてLIVEでの定番曲「BANZAI」(こちらはavengers in sci-fiのプロデュースである)が生まれた。
その他大物ミュージシャンとのコラボレーションも多く、シングルでもビートクルセイダーズ(「Snowdome」)や奥田民生(「BEAT」・「1115」)、曾田茂一、そしてこのアルバムには収録されていないがサディスティックミカバンドへの参加等もあり、実際の所、サウンドカラーは特徴がないといっていいくらい多岐に渡っている。これだけ名の知れたアーティストながら、Curly Giraffeや、くるり・奥田民生トリビュートアルバム等、コンピレーションアルバムへの参加が多いことも彼女の活動の特徴だろう。裏を返せば業界からも一目置かれた女性シンガーであるということだ。
多くのサウンドアプローチを試みながらも木村カエラが軸ぶれしていないのは、音楽以外の部分での独特なファッションやヘアスタイルが木村カエラブランドとして成立している所も大きいが、やっぱりどんなサウンドにも負けない彼女の歌声、という所を自分としてはもっとも大きい要素だと挙げておきたい。
昨年リリースした「Butterfly」、この曲による紅白出場等により木村カエラは一般大衆のあらゆる世代へ遡及した。この曲が活動5周年というタイミングの中で売れたということは申し分のないことかもしれないが、楽曲そのものはある意味もっともスタンダードな、らしくないといえばらしくない楽曲(それでも実は楽曲制作がSUEMITSU & THE SUEMITHだったりするのだが)が評価される形となっている。この曲に関しては、これまで木村カエラのある種の独自路線を守ってきたプロモーション戦略を方向転換したともいえる。
これが今後どのように影響していくのか、少し気になる所だが、これからも木村カエラの活動に注目していきたい。
と、アルバム紹介とは若干ずれてしまったような感じもするけど、「5years」は木村カエラの活動履歴がぎゅっと凝縮されているので、あまりカエラを聞いたことのない人・あるいはポップシンガーとかアイドル?と勘違いしている人は是非この機会にふれて欲しい。そして今までリリースしたアルバムにも隠れた名曲が多いので、そちらも気に入っていただけたら是非。
こちらは初武道館の模様を収めたDVD。前回は80年代風のライティングがすごく印象的だった。今回の演出はどうなるのだろう?すごく楽しみです。
デビュー5周年記念として赤レンガ倉庫で行なわれた野外イベントの模様を収録したもの。このライブ、いままで見た中で最高!と評価する人は多いです。確かにいいライブでした。
昨年夏にGO!5!KAELANDというデビュー5周年を記念した集大成的なライブイベントがあり、僕も参加してきたのだが、今回のツアーも、ベストアルバム「5years」リリースを受けたものとして、こちらもまた集大成的な意味合いのライブとなるに違いない。
現時点では、2ちゃんねる等で初日のセットリストをのぞいていないので、具体的にどんな感じになっているのかは分からない(あえて見てない)が、前哨戦として、アルバム「5years」について少し書いておきたい。
BEST ALBUM 「5years」 (初回限定版2枚組)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2010/02/03
- メディア: CD
「5years」は、基本的にはシングルとしてリリースされた曲を新しいものから順番に並べたベストアルバムだ。当たり前だが、彼女の5年間の活動の軌跡をざっくり追うことができるようになっている。初回盤はDISC2枚組で、もう1枚には未発表の楽曲が収められた。現在ちびまる子ちゃんでも流れている「踊るポンポコリン」のカエラバージョン等も収録されている。
僕が初めて木村カエラを知った、そしてファンになった曲は、セカンドシングルの「happiness!!!」だった。5年分をずらっと並べられてしまうと、初期の頃はさすがに声が薄っぺらかったりもするのだが、当時聞いた時には、シャッフルリズムのロックめいたサウンドの小気味よさに加えて、80年代の女子ロックボーカルの王道的な本格テイストの声色(特にサビの英語で少しロールしたりする所とかは超本格派!)が新鮮で衝撃的だったのをよく覚えている。
世に彼女の名前を知らしめることになったのが「リルラリルハ」。太いギターのリフに負けない彼女のストレートなボーカルが既にこの曲がリリースされる頃には確立していた。
「You」は個人的にもすごく好きな曲でもあるのだが、アスパラガスの渡邊忍とシングルとしては最初に組んだ曲で、このアルバムの中の唯一の新曲「You bet!!」も彼の楽曲だということからしても、このサウンドがアーティスト木村カエラの骨格をなす唯一変わらない音と言っていいのだろう。ハードな楽曲ながらアコースティックギターのチャキチャキしたサウンドがクールだ。
また一方で今後の路線をはっきり決めかねていたファーストアルバムを除けば、一環して取り組んでいるのがエレクトロ(あるいはテクノと言ってもいいのかもしれないが)的なサウンドの路線。セカンドアルバム「Circle」の表題曲である「Circle」で、へぇ、こういう曲もやるんだ、という感じだったのだが、この路線は電気グルーヴ・石野卓球とのコラボレーションシングル「Jasper」として結実し、そしてLIVEでの定番曲「BANZAI」(こちらはavengers in sci-fiのプロデュースである)が生まれた。
その他大物ミュージシャンとのコラボレーションも多く、シングルでもビートクルセイダーズ(「Snowdome」)や奥田民生(「BEAT」・「1115」)、曾田茂一、そしてこのアルバムには収録されていないがサディスティックミカバンドへの参加等もあり、実際の所、サウンドカラーは特徴がないといっていいくらい多岐に渡っている。これだけ名の知れたアーティストながら、Curly Giraffeや、くるり・奥田民生トリビュートアルバム等、コンピレーションアルバムへの参加が多いことも彼女の活動の特徴だろう。裏を返せば業界からも一目置かれた女性シンガーであるということだ。
多くのサウンドアプローチを試みながらも木村カエラが軸ぶれしていないのは、音楽以外の部分での独特なファッションやヘアスタイルが木村カエラブランドとして成立している所も大きいが、やっぱりどんなサウンドにも負けない彼女の歌声、という所を自分としてはもっとも大きい要素だと挙げておきたい。
昨年リリースした「Butterfly」、この曲による紅白出場等により木村カエラは一般大衆のあらゆる世代へ遡及した。この曲が活動5周年というタイミングの中で売れたということは申し分のないことかもしれないが、楽曲そのものはある意味もっともスタンダードな、らしくないといえばらしくない楽曲(それでも実は楽曲制作がSUEMITSU & THE SUEMITHだったりするのだが)が評価される形となっている。この曲に関しては、これまで木村カエラのある種の独自路線を守ってきたプロモーション戦略を方向転換したともいえる。
これが今後どのように影響していくのか、少し気になる所だが、これからも木村カエラの活動に注目していきたい。
と、アルバム紹介とは若干ずれてしまったような感じもするけど、「5years」は木村カエラの活動履歴がぎゅっと凝縮されているので、あまりカエラを聞いたことのない人・あるいはポップシンガーとかアイドル?と勘違いしている人は是非この機会にふれて欲しい。そして今までリリースしたアルバムにも隠れた名曲が多いので、そちらも気に入っていただけたら是非。
LIVE Scratch~上がってますってばTOUR~@武道館 [DVD]
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- メディア: DVD
こちらは初武道館の模様を収めたDVD。前回は80年代風のライティングがすごく印象的だった。今回の演出はどうなるのだろう?すごく楽しみです。
デビュー5周年記念として赤レンガ倉庫で行なわれた野外イベントの模様を収録したもの。このライブ、いままで見た中で最高!と評価する人は多いです。確かにいいライブでした。
タグ:木村カエラ
ここまでじっくり聴きこんでいるとは、さすがですね。
カエラちゃんのサウンドの個性がよくわかる、
じつに的を射た分析だと思います。
未発表曲が入っているディスクが面白くて、
かなり気に入りました。
「マシマロ」、かっこよくていいですね。
by lucksun (2010-04-04 02:21)
>lucksunさんへ
コメント+nice!ありがとうございます。
恐縮です。
マシマロは割とハードなサウンドですね。クレジットを
見るとプロデュースは渡邊忍でした。ちょっと意外な
感じがします。
by junper (2010-04-04 23:34)
不思議な魅力が好きです
by 木村カエラかわえぇ (2010-04-15 19:12)
私のお気に入りのブログです☆これからも楽しみにしていますね!(^ー^)b
by 銀座の美容院よりお手紙 (2011-02-19 00:21)