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ズータンズパーティ ~輪(チーム)~ @渋谷O-Crest [LIVE!LIVE!]

第1回ズータンズパーティ ~輪(チーム)~へ。

ズータンズについては、ドラムスの桑原貴志が目の病気により休養→脱退してから始めてのライブで、昨年のミナミホイール以来になる。

タイトルの”ズータンズパーティ”とは、文字通りズータンズ主催、12/12に横浜BAYSIS、来年2/7に再びO-Crestにて行なわれる3回連続の企画で、今日はその第1回目である。

今回はズータンズの他、沖縄からZUKANというバンドと、FANFamily&芙咲由美恵が対バンとして参加した。

さて、開場となる18:00すぎに来てみると、まだお客さんが3、4人しか来ておらず、しかも3日通し券の方が最優先で入れることになっていたのだが、結局自分が一番最初に入ることになってしまった。予想以上に客入りが悪い。
開演となる18:30を過ぎても人はパラパラという感じで会場内は隙間が空いて若干寂しい感じだ。

トップバッターはZUKAN。最初に名にやら怪しげなお面をつけ、プロレスラーが身に着けるような派手なブルーのビニールパンツをはいた正体不明の謎の大男が(ボーカルのじゅんぼであることはバレバレ)が、ステージ両サイドのスピーカの上にシーサーを置いて一旦はける(???)と、メンバーが順番に登場。

構成はボーカル・MCのじゅんぼの他、ボーカル+ギター、ギター、ベース、ドラムスの5人編成のバンド。サウンドはスカやパンクがベースとなり、時折じゅんぼのラップも入ってくるような、いわゆるミクスチャーバンドのような感じだ。沖縄出身らしく、時折”エイヤーサッサー”といった沖縄民謡のエッセンスも絡んでくる。
なんといってもアフロの巨漢、じゅんぼの存在感は抜群。曲中の動きは大きいだけあって、ダイナミックだし、曲間のMCも面白い。ガラガラな客席にも関わらず、オープニングアクトとしての会場を暖める、という役割を十二分に果たした。
なお、個別の楽曲としてはやはりシングルカットされた「シャイン」という曲がいい。全体的には、明るい、お祭り騒ぎができるような曲が多く、彼らが沖縄の多数の祭りに招待されている、ということも分かる気がする。「シャイン」を含め7曲演奏。

続いて登場したのは FANfamily&芙咲(ふわら)由美恵。芙咲由美恵の歌+ツインドラムという、コードを出せる楽器パートが存在しない、なんとも変わった構成のユニット。当然ライブも新鮮な新しい発見のあるパフォーマンスだった。
ドラムスの2人(Fujisaba、AI)が村上ポンタ秀一の弟子であったことからの縁のようである。2人の息はぴったりで、ユニゾンすることもあれば互いに別々の役割を持って、主客転倒しあいながら見事な演奏をしていた。アドリブはほとんどないと思われるが、かなり緻密に息を合わせるのに相当練習を重ねたのではないかと予想される。
一方曲はポップで、オリジナルに関しては物語性の高い印象。前衛的になったりしていないのがいい。かわいらしい曲がドンドコと祭囃子的に鳴らすドラムスの音にかき消されていく部分もあるにはあったが、全体的にはよく声が聞こえたように思う。。プリプリのダイヤモンド、山本リンダのどうにも止まらないという2曲のカバー曲を含めて全7曲を演奏。オリジナル曲の中では「イメージ」という曲が印象に残った。特に互いのドラムスがそれぞれ逆方向にタムを回していく所は圧巻のプレイ。体全体を使って歌を表現する芙咲由美恵のパフォーマンスも印象に残る。

そしてトリはもちろんズータンズ。
イントロダクションは、アルバムからのシークレットトラックから。サポートドラマーは倉橋ヨエコでおなじみ、メガネレンチの一之瀬久。あいまいな記憶だが、脱退した桑原貴志との音と比して、呼吸ぴったりとまではいかないが、パワフルでスピード感があるドラミングなので、意外とパワーグルーヴなズータンズの楽曲には合っている気がする。特に「クアトロ」みたいなドンドコ系のリズムはしっくりくる。
今回は新曲も披露ということで、「なでしこ」、「星降る町」、「アップライト」の3曲が披露された。中でも「アップライト」については、3月にシングルとして発売されることが既に決定している、とのこと。MCにも出たが、まっすぐに立つ、というような意味があるそうで、楽曲も縦筋の通ったイメージの楽曲。ただ最近のズータンズの曲は素直になりすぎな感じも。ボーカル神原真美の息遣いが活きるような「クアトロ」・「ジャンクション」・「ムージック」のような楽曲も欲しいなと感じる。
なお、ライブ中のお知らせとして、3月22日にO-Crestでワンマンが決定したとのお知らせもあった。(行きたい)

本編を終えて、再度ZUKAN、芙咲由美恵も呼び込んで、このパーティの為のテーマ曲として作ったという「続く輪舞曲(ロンド)」を皆で合唱して終了。楽曲自体は悪くないと思うが、テーマソングということで皆で歌うということならば、共演する男性ボーカルのパートも少し配慮して欲しかった。それが少し残念。
最後はZUKANの終わりにやった、「よしっ」の掛け声で締め。
全体を通じて、ズータンズの暖かさが伝わってくるライブだった。

なお、観客は見た所関係者が多く、スキマも多かったのが気になる。正直ズータンズにO-Crestのキャパシティはまだ大きいのかも。ルックスもぱっとするわけではないし、地味なビジュアル(失礼:でもボーカルの神原真美には不思議な魅力がある)の彼らではあるが、曲はポップだし、ギターレスのバンドに独特の力強いグルーヴもある。ベース、ピアノもうまい。もっと人気が出ていいはずのバンドなのだが・・・。
12月、2月、そして3月のワンマン。このブログを読んだ方、機会があったらちょこっと見に行って欲しいなと思う。

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コメント 2

mike

芙咲さんはアコギのみのサポートから、ストリングスの入ったバンドまで何回か見ていますが、最近はじめたというこのツインドラムでのステージはまだ見てないんですよ。毎回即興の詞で歌うコーナーがあったけど、この編成だとそれは無理っぽいかな。
「イメージ」いい曲ですよね。彼女の音源は今のところ全て廃盤になっているので、私もDVDしか持ってないのが残念。
by mike (2008-11-16 08:16) 

junper

>mikeさんへ
コメントありがとうございます。芙咲さんのお名前自体はmikeさんのブログでも何度か見た気がしていました。(下調べをしようと思っていたのですが失念していました)
音源が全て廃盤とは・・・・。オフィシャルのディスコグラフィーを見てみると何枚か自主盤をリリースされているようですが、その辺りをまとめてミニアルバム1枚くらい出してくれるといいですね。


by junper (2008-11-16 10:13) 

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