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山下達郎@厚木市文化会館 [LIVE!LIVE!]

山下達郎、6年ぶりのツアー"Performance2008-2009"、初日となる厚木市文化会館の公演に行ってきた。

厚木市文化会館は、小田急線の本厚木駅から徒歩で約15分歩いた場所にあるキャパシティ1400名程のホール。山下達郎曰く、ここ何回かのツアーの初日は全てここ厚木から、だということだ。

山下達郎のツアーは、cozy発売の際とRCA/AIRのリマスタ盤が発売された際にそれぞれ行なわれたツアーに参加して以来3回目。あまり大きな会場ではやらないため、毎回チケット取得は厳しく、今回はさすがに無理、と思われたが1週間前に偶然知り合いから1枚だけ入手することが出来(しかも初日!)、運良く参加できた次第。

まず、山下達郎のステージは他のアーティストとは少し趣きが異なっており、セットが組まれているのが特徴。今回も(おそらく)ビルの屋上という設定で、ステージの右上には"YAMASHITA TATAURO 08/09"の文字が刻まれた大きな看板がおかれ、背景には昔のニューヨークのストリートのような、他のビルがそびえたつ絵となっており、曲にあわせて、夕方だったり夜の町の景色になる、といったようなセットが組まれていた。

曲に関しては、初日ということもあり、本人からもMC中にブログや掲示板には載せないでね、的な話もあったものだから、あまり詳しくは書かない。
ただ、全体的には昔の曲から新しめの曲まで、シングル曲を中心にざざっとやる感じなので、それほど達郎を聞いていない人でも楽しめる構成になっているはず。
中盤ではON THE STREET CORNERから、本人の声を多重にしたトラックをバックに流して歌うコーナーも健在だし、ライブではもうお馴染み!という曲ももちろん演奏してくれるし(クラッカーも鳴らせる)、前回はテープのオケ流して歌ったあの、毎年この時期になると流れる定番曲も、今回はバンドつきバージョンでやってくれたりする。曲中の各バンドメンバーによるインプロビゼーションもたっぷりあって、ボリュームは満点。
1つ残念なお知らせ。本編ラストの曲で脚立はでてきません。この辺りはさすがに年を意識した所もあるのかもしれない。

バンドメンバーも6年ぶり、ということで、新しいメンバーを何人か迎えた形となったのだが、一番の変化は、なんといってもドラムスの変更。なんとレコーディングも含めてほぼ全てのツアーにも参加していた青山純から小笠原拓海に変更となったのである。
ところが、この新加入の彼のドラミングがこれがまたすごくて、青山純の独特の重いグルーヴ感も感じつつ、早いフィルでは軽やかに回し、もちろんジャズっぽいフレーズにも対応しているといった、オールラウンダーな感じのドラマーなのである。しかも若干24歳!。達郎もMC中には親子ですよ(達郎は55歳)というジョークを飛ばすくらいだったのだが、達郎曰く、将来日本の音楽界を背負って立つドラマー、であり、僕も少なくともそれは間違いないかも、と感じたのであった。
あと、ドラムス以外ではセカンドキーボードとして、柴田俊文が加入。その他はギター佐橋佳幸、キーボード&ピアノ難波弘之、ベース伊藤広規、Sax土岐英史とお馴染みの面々。達郎の合図と共に一糸乱れぬ演奏を披露する一方で、それぞれのソロのアドリブプレイは一転ダイナミックに展開する。その両方を満たせるバンドはなかなかいないのではないだろうか。

MCも結構いろいろしゃべってくれる。次々とスクラップ&ビルドされるホールの現状をうれいてみたり、最近の音楽番組の現状を少し皮肉ってみたりと少々毒舌なのも魅力だ。なんでも今回のツアーをやるきっかけとなったのは、大阪フェスティバルホールの年内いっぱいでの閉鎖を受けてのことらしい。

公演は18時半はじまり~21時半終わりのたっぷり3時間だったが、あれよあれよ、という間にどんどん過ぎていく感じ。あっという間の3時間だった。アンコールも楽しい。あのドラマの主題歌とか、生誕80年を迎えたある漫画家のマンガに関わる曲なども披露された。


JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE

JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1999/06/02
  • メディア: CD


山下達郎のライブを行く場合は、新譜よりむしろこちらを聞いておいた方がいい気がする。2枚組のライブベストである。ちなみにツアーが終わった後には「JOY2」を出すつもりらしい。ツアーも1年ごとにやって行きたいということで、今後はもう少し達郎のライブを見る機会が増えるのではないかと思う。「JOY」に感じることは、パワフルさ。少々無茶をするのがJOY。それに比べ今回のライブはさすがに年なのか、あるいは初日ということでリハビリしていたのかもしれないが、このアルバムと比べるとすごく丁寧に歌っていたなぁと今は思う。


タグ:山下達郎
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コメント 2

flyingkiwi

相変わらず長いですね。
僕もラス前に行きます。千秋楽もチケットが取れれば行きます(現在プレオーダー申し込み中)。達郎のコンサートは座りっ放しってのがちとキツいんですけどね(笑)。今回はクラッカーを忘れないようにしなきゃと思ってます。リストに入っているようなので。
ところで、公演終了後にセットリストが掲示されてるって本当ですか?
by flyingkiwi (2008-12-14 22:03) 

junper

>flyingkiwiさんへ
コメント+nice!ありがとうございます。そしてご無沙汰していました。
確かに。ラスト1曲になってようやくスタンディング、という感じでした。

>ところで、公演終了後にセットリストが掲示されてるって本当ですか?

僕は見逃してしまったんですけど、どうやら本当のようです。某掲示板に写真が掲載されていました。



by junper (2008-12-15 17:52) 

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